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 団塊のツアーとは
 

 1. 団塊世代とは何か

 2. ノスタルジー

 3. スローライフ

 4. 学習するツアー

 5.夫婦単位

 6. 健康力向上

 7. 景観・まち並みを楽しむ

 8. アクティブ

 9. 社会貢献意識

10. ロングステイ

11.Quality of Life

12.本物志向

13.インターネット

14.環境問題

15.田舎を見直す

16.明確なツアーテーマ

17.新しいもの好き

18.蘊蓄(うんちく)の旅

19. 感動を味わう

20. アンチエイジング






     

 

 

毎月20日に掲載します

第1回 団塊の世代とは何か
                                                          2005.7.20                 

①団塊世代とは

ツーリズムの1テーマとして、「団塊世代の希求するツアー」につき、様々なキーワードより当ホームページ上にて考察を試みる予定であるが、まずはそもそも団塊の世代とは何か、簡単に触れてみることにする。
言うまでもなく戦後のベビーブーム期に生まれた世代を指すが、通常昭和22~24年(1947~1949年)生まれのことを言う。ただし、今後の考察にあたっては場合により、この前後の年に生まれた層についても含めることとする。
上記3年間の出生数は806万人であるが、2004年現在(総務省推計)676万人となっている。生れ落ちてからの激しい競争によるストレスからかどうかは不明であるが、130万人がすでに亡くなっている。それにしても、この世代は総人口の5.4%を占めており、出生率が1.29となった現在では考えられない数の多さである。
戦争体験国には多かれ少なかれベビーブーマーは存在するが、日本ほど特定年次に偏ったケースはない。

②定年退職の消費インパクト

現在、団塊世代は年齢的には56~58才となっており、2年後の2007年から大量退職が始まる。全員とはいわなくとも僅か3年の間に多くの退職者が生ずることは、消費市場に多大なインパクトを与えるものと思われる。「数はパワー」であり、この世代は過去様々な分野に大きな影響を与えてきたが、退職後のかれらの消費行動は多くの商品マーケットに対して、これまで以上に大きな影響を及ぼすものと容易に推察される。
かつては3C(カラーTV、カー、クーラー)に象徴される耐久消費財をはじめ、消費拡大に走った世代が、退職後は時間というとてつもなく大きな余裕を持って消費市場にあらためて参入していくことになる。
「時間消費型消費」がキーワードとなる。ある調査では退職後は男女とも半数以上が"国内旅行"を楽しみたいとしており、一番人気である。"海外旅行"についてもそれぞれ3位、4位に入っている。参考までに、その他では車、住宅のリフォーム、習い事にお金をかけたいとしている。これまでは新しいもの、便利なものにお金をかけてきたこの世代の消費志向が、顕著に変化するものと推察される。

③団塊世代の特性

団塊世代の特性に関しては、当該世代の内外より様々ことが言われているが、最も的確に表現しているのは「一筋縄ではいかない」という掴み所のないものではないかと思われる。いきおい「団塊のことは団塊に聞け」となるが、聞く人により千差万別かもしれない。あえて最大公約数的に特徴をあげれば、次のようなことになるか…。




年寄り扱いされることには抵抗が強く、まだまだ若いと思い込みたいため、例えば「シニア向け…」と名づけられた商品は団塊世代にはそっぽを向かれる。実際、退職を目前に控えても元気であり、戦後しばらくの高齢者イメージと比較した場合、実年齢マイナス10~15才位が適当ではないかと言われている。

 

消費に対する感覚が一世代前とは異なり、現在の生活をエンジョイするためには躊躇せずお金を使う。子孫に美田を残さずとの考え方とは少し違うが、結果的に子供に資産を残そうと考えるのは少数派と思われる。子供に残すくらいなら、これからの自分たちのために使いたいとする傾向がある。



精神的な根幹にあるのはプライドであり、前後の世代とは一線を画し、違いを鮮明にしたがる。数の多さが結果的にそうさせた面も否めないが、自分たちが何十年にわたり時代を切り開いてきたとの自負心が強い。


他の世代からの予測をしばしば裏切り、いわゆるマスマーケティングが通用しない。一筋縄ではいかないと言われる所以である。個性の強い世代、自己主張の強い世代とも言える。




知的好奇心が旺盛であり、加齢とは関係なく学習したい気持ちが強い。自己の能力向上、資格取得ひいては生涯学習を目指す傾向が男女ともにある。もともとこの世代の持つ特技、知識、技術は多岐にわたっている。




生活の質(Quality of Life)を重視するとともに、ゆとりある生活を希求する。環境問題に対する高い関心を持ち、かつてはアメリカ型消費に慣れ親しんだ世代ではあるが、その反作用か最早必要以上の資源使用に魅力を感じなくなってきている。





子供たちが独立し、夫婦だけの生活が始まりつつあるが、これが一つのきっかけとなり、会社以外の外部とのコミュニケーションを望む動きが出てくる。特に男性にとっては「地域デビュー」であり、この点に関しては婦唱夫随となるか…。また、団塊世代のツアー性向を考える場合「夫婦」も一つのキーワードとなる。

④団塊世代とツーリズム

上述の特性を踏まえ、当ホームページにて今後いくつかのテーマごとに、団塊世代が近い将来希望するであろう国内・海外ツアーの形につき、問題提起も含め考察していく予定である。読者のみなさんより忌憚のない意見をお聞きしたい。(太田正美)

                                                                               
<参考資料>
「見えない若者市場より見えている団塊市場を狙え!」(井徳正吾 はまの出版)
「団塊世代の退職と日本経済に関する研究会報告書」(財務省財務総合政策研究所)
「都市型シニアマーケットを狙え!」(山崎伸治 日本経済新聞社)
                                                                     

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