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2.小さな文化祭
津波古(つはこ)区に、「カヤブチヤー(=かやぶき屋根の家)」と呼ばれる家があります。木造の小さな建物と庭が心をなごませてくれる不思議な空間です。
ここで、11月のひと夜、「小さな文化祭」が行われます。地域のお年寄りに楽しんでもらおうとする青年たちのやさしい心がリレーされて、今年で18年目。地元の若者たちは芸達者ぞろい。お年寄りたちを喜ばせようと繰り出す多彩な芸能の数々。合い間には飲み物や食べ物、あたたかい汁などを次々に手元に運びます。
次の演目の準備のために、間が空いたりすると、腰をなまめかしく振りながら即興で踊りだす女性。「あれは誰々のところの次男の嫁だ!」「大里から嫁いできたんだ!」「早く家に帰って子どもを寝かせつけろ!」などと、お年寄りたちは顔をほころばせて言いたい放題。(かなり酔っ払っています。)
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ひとりが立ち、ふたりが立ち、踊りだす。お年寄りたちが楽しむ。頃合いをみて、若いひとたちも加わる。阿吽の呼吸。その辺も文化のひとつ。
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2008年11月23日の催しには、沖縄民謡界の大御所、登川誠仁(のぼりかわせいじん)さんが登場。映画「ナビィの恋」や「ホテルハイビスカス」に出演していた、あの人です。10歳の頃から毛遊び(前項)に出かけては三線を弾いていた筋金入りの遊び人。洒脱なお人柄がストレートに伝わってきます。しわがれた声でしんみりと、また皆を笑わせながら、唄います。得意の早弾きに会場の皆が酔いしれました。
誠仁先生の両脇の若い二人も、なみなみならぬ力量。沖縄の芸能文化が若い世代に継承されていることも実感しました。
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突然、演奏をやめて、「タンガラ アミグァー ムッチクァー(誰か、あめ玉を持ってきて)」。あめ玉をほおばると、演奏再開。自由闊達。先生、ノドに詰まらせないでくださいね。
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