5.ヌーバレー(=澪祓い)

集落の伝統行事は神行事。興味はあっても、見物してよいのかどうか、ためらわれます。地元の人に打診して、行っても良さそうだなとか、遠慮したほうが良さそうだなどと判断しています。

御盆に祖霊を御送り(ウークイ)したその翌日、旧暦7月16日に、無縁仏や悪魔払いをして村の繁栄と五穀豊穣を祈願する豊年祭りが行われます。 ヌーバレーといいます。
(ヌーは澪のことで、珊瑚礁にかこまれた内海から外海へ出る水路のこと。バレーは祓い。)

知念地区の知名で行われるヌーバレーでは、夕方から夜遅くまで、奉納の演目が30前後、次々に繰り広げられます。沖縄で暮らしている醍醐味が感じられます。200人あまりの住民が登場しますが、演技レベルの高さに驚きます。知名出身の人間国宝、照喜名朝一氏も登場し会場を盛り上げます。

ひとつの演目の演じ手は、固定せず、誰もがどの演目もこなせるように毎年交代しているそうです。知名出身と聞いたならば、その人はかなり芸域が広いとみてよいでしょう。

ですから、旧暦9月15日の満月の夜に、知念岬公園で行われた観月会で、場つなぎに指名された人が、即座に、長者の大主(うふぅぬし)のめでたい口上を諳んじてみせても不思議ではないのです。

旧暦がぴったりくる南城市の生活です。


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