サバナケットの観光振興について

 私は定年後、大学で観光学を教えており、ついついそうした視点で観光を考えてしまう。今回訪れた中で未開発の都市、サバナケットについて観光振興という観点から感じることが多かったので述べてみたい。
 サバナケットは、人口約80万人で60万のビエンチャン、パクセより多い。ラオスの平野部に位置し観光というより今後の経済発展が期待されている都市である。旅行前聞いていたサバナケットの観光資源は、恐竜と第2メコン橋とお寺(タートインハン)であったが、これに付け加えるべきと思ったのが、メコン川の夕焼けである。我々はメコン川沿いの「Lao Lao Der」というデッキスタイルのビアレストランで夕食をとったが、夕焼けが素晴らしかった。サバナケットの夕焼けの良い点は町の正面(ビアレストランの正面)に日が沈む点である。第2メコン橋は右手に位置する。メコン川に沈み行く夕日、これは観光の売り物になると考えられる。このレストランには小さいゲストハウスが付属してあったが、メコン川沿いにホテルを建てれば観光振興になるのではないかと思われた。スリランカの首都コロンボが、夕焼けを観光の目玉の一つにして成功しており十分可能性はあると考える。

(サバナケットの夕日)

恐竜博物館に行ったのは7月27日(日)、日曜日は休館日であることを知らずに行ったが、館長が1階だけ特別に見せてくれわざわざ自ら説明してくれた。彼の説明によれば第2次大戦前フランスの考古学者がサバナケットで100万年前の恐竜の骨を発見した。戦後、博物館が立てられ彼が集めた恐竜の骨を陳列したとの説明があった。100万年前の恐竜骨かどうかの判断は素人の私には分からないが、何となくロマンを掻き立てられることは事実であった。第2メコン橋もラオス側の橋のたもとから見学したが予想以上に長い橋であった。

(恐竜博物館内) (恐竜の骨) (博物館入口にて)
(サバナケット線再開のポスター) (第2メコン橋)

 私はかねてからサバナケットの観光振興の鍵はビエンチャンからの航空路の再開だと思っていたが、2008年8月15日からサバナケットービエンチャン、サバナケットーバンコクの2路線が運航を開始する。これを知らせるポスターが貼ってあったので写真を撮ってきたが、サバナケットの観光資源である恐竜とお寺と第2メコン橋が描かれていた。これにメコン川の夕焼けを加えたらさらに良かったと思った。

 私は今回の旅で感じたサバナケットの観光振興は以下がポイントだと考える。

  1. サバナケットへのアクセスだが陸路車で6-7時間というのは長すぎる。特別な目的がない限り航空便でビエンチャンから入るのが観光客のルートであろう。
  2. サバナケットの観光の目玉となるのは、メコン川の夕焼け、恐竜、お寺、第2メコン橋などであろう。特にメコン川の夕焼けを取り上げるべきと考える。サバナケットをエコツアーの基地とするという考えもあるが、サバナケットという平野部にある町が基地として適当かは、調査して見ないと判断できまい。
  3. ワットプー、コーンぺパンの滝などのさらに南の観光の基地はやはりパクセになろう。サバナケットーパクセは3-4時間なので13号線を車で移動というのが主流となろう。ラオスの観光地域は、ルアンパバーン地域、ビエンチャン地域、サバナケット地域、パクセ地域と大きく4つの地域に分けて観光振興を図るべきと考える。
  4. 今回サバナケットの経済特区内の新しいホテル、カジノなどは時間的理由より見学しなかったが、サバナケットの観光振興はむしろカジノなどの面で進めて行くことが正解なのかもしれない。物流の中心地、製造業の振興などを柱とするならば、「近代都市サバナケット」を志向するほうがいいのかもしれない。
  5. サバナケットがまず取り組まなければならないのは、近代的なホテルの建設、ホテル従業員の養成であろう。施設の劣悪性、サービスのひどさなどはビエンチャン、パクセなどから比較しても相当遅れている。(続)

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