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アメリカ留学記:ダンス学科に飛込んで
ルームメイトとの事件
①大声
ルームメイトのステファニー(RA)の声は、通常の声量が普通の人の大声並みである。明るい性格で基本的にはいい子なのだが、夜中でもよく笑い、話し、電話もよくするので、部屋は違うとは言え、一緒に生活するには正直うるさいと感じるようになっていった。しかし長らく、私は我慢することで乗り切っていた。ある日シャワーの後にドライアーを使っていたら、寝ていたステファニーに「音がうるさい、静かにして」と言われた。その時今まで我慢していた自分は何だったのかと思うと同時に、言葉にして言わなければ何も通じない、言わなかった自分が悪かったのだと思った。その後、人の音が気になるなら、自分の騒音にも気付くかと思っていたが、その考えは甘く、私は「静かに話していただけますか?」と何度か言った。その時は謝り、次の日にもあれはこういう理由があったのだと弁解するのだが、いつもケロリと忘れるのか覚えていないのか、同じことを繰り返すのである。「気遣う」という概念が全くなく何度も腹が立つようなことがあったが、「アメリカ人のルームメイトと生活したい」という当初の私の希望には、ぴったりと当てはまる経験ができたのだろう。
②醤油
私が買っておいた醤油が冷蔵庫にあり(最初はシンク下の棚に入れた)、誰が移したのだろうという疑問を持ちながらも、シンク下の棚に戻した。ある日ルームメイトに「醤油がどこに行ったかと思ったよ」と言われたので、「ここよ~」とシンク下の棚を開けたら見当たらない。え?と思って固まってしまったが、「冷蔵庫に移したわよ、一度栓を開けたら冷蔵庫に入れなきゃだめ」とルームメイトたち。「日本ではたいてい冷蔵庫に入れないの」と返す私。「ダメよ。悪くなるからいれなきゃダメ」とルームメイトたち。いつまでも平行線なので、私の醤油なのにと思いながらも「OK、OK」と言って冷蔵庫に入れた。一人暮らし歴5年以上の私に対し、一人暮らしデビューの彼女たちからの上から目線(英語なのでそう感じるだけだろうか)。何とも言えない腹立たしい気持ちになったが、ネイティブ2人に揃って言われると、強く出ることができない自分が居た。また、置いてあるものはシェアするという感覚のため、白いご飯に醤油を毎回かけるルームメイトたち。かける量も半端なものではないので、凄い勢いでなくなっていった。実は生活が始まった当初、ルームメイトたちが作るご飯を何度も頂いたため、恩にきている感覚を引きずり、私の醤油やその他のものを使うことに対して何も言えなかった。結局最後までこの感覚を引きずり、彼らも、私が何も言わないのでいいのだと思っていたのだろう。ここでは「我慢すれば全てうまくいく」という考えが私の中に潜んでいることに自分自身気が付いた。
③クーラー
こちらに来て間もないころ(秋)、とても寒かったのでヒーターの電源をみるとクーラー設定になっている。何かの間違いだと思いあわてて切ったのだが、切ってもまた付くというやりとりが数回続いた。結局私とルームメイトたちのやり取りだったのだが、3人はクーラーがないと暑くて眠れないと言うのである。ここまで体感温度が違うのか!と驚いたが、私も寒いし乾燥するし(元々クーラーは好きではない)どうしようかと思ったが、ここもまた三人対一人では勝ち目がなく、結局多数決で負けてしまった。「沢山服を着なよ」というルームメイトたち。数日後、「寒いだろうから使って」、とブリジーが布団のセットを持ってきてくれた。結局風邪も引かず乗り切れたのでよしとすることにした。
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