第35回千歳JAL国際マラソンボランティア活動に参加して
台湾政治大学研修生 張雅筑
6月6日~7日に千歳マラソンボランティア活動に参加しました。千歳マラソンに関わる様々な方々と出会い、皆と一緒に同じ目標に向かって努力して、汗を拭きながら、ランナーたちを元気づけるために、声を出して応援することができて、最高の思い出を作ることが出来ました。また、今回、私は初めて北海道を訪れましたが、東京とは異なる文化を持ち、数多くの動物がいる豊かな自然環境の北海道と出会い、感動しました。
◆ 6月6日:
新千歳空港見学(ロイズチョコレートワールド→シュタイフネイチャーワールド→北海道
グルメ)→野菜市場 →支笏湖 →事前の場所確認(マラソン第8給水所) →打ち合わせ
朝7時半に千歳マラソンのボランティア活動に参加するため、未知の北海道に向って羽田空港を出発しました。到着地の新千歳空港では、佐藤さんと伊藤さんが迎えてくれました。そして、空港内でたくさんの北海道に関する事柄を紹介してくれました。新千歳空港は約二年前にリフォームされ、新たな店も出店したとのことです。なお、北海道の有名なお菓子さんの六花亭やロイズや白い恋人などが出店していますが、流行っている理由は、北海道の独特な香りの濃厚なミルクが使われているからとのことです。ロイズチョコレートワールドは、空港の連絡施設の中にチョコレート工場を設けており、チョコレートの製造過程を展示していました。実際に商品が製造される様子をガラス越しに見学しましたが、製造されていたのは北海道の花々を描いた一口サイズのチョコレートでした。このチョコレートには日本人の自然に対する美意識が感じられました。
(※ 写真をクリックすると拡大します)
次にシュタイフネイチャーワールドを参観しましたが、シュタイフは世界で大変有名なテディベアの製作メーカーです。北海道では、キタきつねやたぬきや熊がよく見られるとのことですが、シュタイフネイチャーワールドにもまるで生きているようなぬいぐるみが揃えて展示されていました。
この後、佐藤さんが空港で配布された北海道ガイトブックに載せられていたグルメを紹介して下さり、北海道ならではのソフトクリームとハスカップミネラルウォーターをご馳走してくださいました。美味しい自然の風味が楽しめました。
お昼に同じく東京から来たボランティアの土田さんと合流し、野菜市場に行きました。北海道の野菜は人気があるようで、この市場には、美味しい野菜を求めて日本各地から多くの人が集まって来るとのことです。北海道は本当に自然に恵まれている土地だと思いました。
野菜市場巡りを終えた後、支笏湖へ向かいました。支笏湖は北海道千歳市にある淡水湖で、支笏洞爺国立公園に属する日本最北の不凍湖です。支笏湖は火山の活動によってできた大きな凹地に水が溜まったカルデラ湖で、たくさんの火山に囲まれていたようです。この日はお天気が良く、海のような支笏湖の湖底がはっきり見えました。私は吸い込まれそうな青空と真っ青な湖に感動しました。
◆ 6月7日:
JAL国際マラソン第8給水所でのボランティア活動
マラソン当日、朝7時ぐらいにボランティアの皆さんは各自に指定されたところへ集合しました。私は第8給水所に集合した皆さんとスポーツドリンクの手渡しを担当することとなりました。第8給水所は、フルマラソン・ハーフマラソンともにゴールまで約2kmの地点に設けられ、最後の給水所として大変重要な役割を果たす場所でした。給水スポットでは、多くのランナーが立ち寄るためスムーズに飲み物を手渡すのはなかなか至難の業ですが、給水所では何種類かの飲み物を用意することとなっており、最前端のスポットではスポーツドリンクを提供することとなりました。ここには疲れたランナーが一番多く立ち寄るそうで、ここを担当するスタッフたちはたくさんの飲み物を出さなければならないので、精一杯急いでスポーツドリンクの用意をしました。スポーツドリンクを冷やして、飲みやすい状態にしたり、ペットボトルから紙コップに移す作業を行いました。なお、ランナーへ手渡す時の渡し方にも注意が必要で、手のひらを上に向け、指を揃えて伸ばし、その指の上にコップを乗せて待つと教えて頂きました。特に記録を目指す選手は自分のペースを保持するために、見向きすることなく、私の方に寄ってきてコップを受け取って行きましたが、その瞬間、涙が出るほどに感動してしまいました。第8給水所の皆さんの素晴らしい笑顔と元気な応援のおかげで、スポーツドリンクを受け取りに来るランナーが多く、スポーツドリンクが大変「売れる」ようになりました。そして、私は「ファイト!頑張って下さい!」という言葉を掛け、応援しながら笑顔でランナーに声を送り続けました。ランナーたちも素晴らしい笑顔で応じてくれて、本当に楽しかったです。
今回、海外からのマラソン参加者は72人とのことでしたが、その中に台湾からの参加者が56名と多く含まれていたことを聞いて、大変驚きました。私はこの千歳マラソンボランティア活動の色々な感動をもっと多くの人に伝えられれば幸いと思いました。
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