JAL Scholarship 2016 JAL Scholarship Program Report

テーマ:

アジアとニッポンの未来予想図

開催期間:
2016年6月27日~7月19日
参加者:
2016年度のJALスカラシッププログラムには、オーストラリア、北京、広州、大連、天津、香港、ソウル、釜山、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台北、高雄、ホーチミン、ハノイ、インド、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマーの国/地域から選出された26名が参加しました。

スケジュール

6月27日 各地より来日
6月28日 オープニングセミナー①
6月29日 オープニングセミナー②
6月30日 東京大学訪問(アイセックプログラム)
7月1日 羽田空港→小松空港→奥能登  夕方:宇出津 あばれ祭り参加
7月2日 あばれ祭り参加
7月3日 能登半島フィールドトリップ
7月4日 白山自然観察 ハイク体験等
7月5日 白山より金沢へ移動 午後:出し物練習
7月6日 金沢市フィールドスタディー  日本文化体験等
7月7日 講演(ゲストスピーカー)  フィールドワーク
7月8日 アジアフォーラム準備  グループワーク
7月9日 アジアフォーラムin石川、国際交流まつり 石川地区ホームステイ対面式
7月10日 石川地区ホームステイ
7月11日 午前:石川地区ホームステイより戻り 羽田工場見学
7月12日 クロージングセミナー①
7月13日 フィールドスタディー(小江戸・川越) 午後:クロージングセミナー②
7月14日 クロージングセミナー③ (翌日シンポジウム準備)
7月15日 1986年参加スカラー(25名)との交流会  午後:フィールドスタディー
7月16日 公開制シンポジウム、ホストファミリー宅へ
7月17日 東京地区ホームステイ
7月18日 東京地区ホームステイ 夕:修了式/フェアウェルパーティー
7月19日 帰国
  • 7月1日~10日の日程は「アジアフォーラムin石川実行委員会」との共催になります。
  • 7月13日の鉄道博物館見学は「公益財団法人東日本鉄道文化財団」の企画になります。

プログラム内容

キーノートスピーチ

上智大学の橋場義之教授による基調講演では「未来像に見るマスコミの機能」というテーマで、未来図作成のためのヒントを与えて戴きました。未来を予測する上で、過去を知ることが重要であり、そのために、マスコミ情報を取捨選択の上、上手に利用してほしい。そして若者に最も必要な夢と希望を未来図に盛り込むことが大切である旨、強調されました。

学生セッション(オープニングセミナー)

オープニングセミナーではプログラム全体の日程、プログラムの趣旨、スカラー達が取り組む課題「アジアとニッポンの未来予想図」というテーマの趣旨と進め方、発表方法について寺西コーディネーターにより説明が行われました。まずはテーマの前提となる、アジアの各国を理解する目的から、来日前までにスカラーが準備してきた各国の紹介プレゼンテーションを行いました。続くグループワークでは個人テーマの選び方とまとめ方の注意点に関して説明が行われた後、日本人学生の司会進行のもとに、公開シンポジウムでの発表に向けたとりまとめのためのディスカッションが行われました。

アイセック・ジャパン東京大学委員会企画

6月30日午前、上野恩賜公園に集まり、3つのグループに分かれてフィールドスタディーを行い、原宿やスカイツリー、秋葉原で各々の見学先を回りました。その後、東京大学キャンパス見学に移り、赤門、安田講堂や三四郎池などを見学し、その後、東大キャンパス内のセミナールームに集まり、折り紙体験や七夕の短冊作りを行いました。 また「家族」に関して、東大生を交え、日本とアジア各国の対比を行いつつ、討論会を行いました。

あばれ祭り参加

7月1日、2日の夜、能登半島、宇出津(ウシツ)でスカラーたちは、この地で美しく、そして豪快な「あばれ祭り」を体験しました。1日夜は高さ7m、40数本の奉燈(キリコ)が大松明の火粉の中を乱舞するのを見学し、奉燈にも特別に触れさせてもらうこともでき、奉燈に乗った子供たちと記念撮影を楽しみました。
2日夜は、御輿を海や火の中に投げ込む迫力溢れるシーンを見学。スカラー達は、はらはらのし通しでした。

能登半島文化体験

7月1日、2日と大型バスに乗り込み奥能登の自然や文化を体験するツアーを行いました。最初に「のとじま水族館」を訪れ、ペンギンやイルカショーなどを観覧。その後「のと海洋ふれあいセンター」に向かい、能登の美しい海に触れました。翌2日はNHK朝の連続テレビ小説「まれ」の放映で紹介され、多くの人たちで賑わう輪島へ移動し、輪島塗をはじめ、新鮮な魚介や野菜が販売される様子を見学しました。その後、「すず塩田村」にて天然塩づくりの見学と実際の塩づくり体験を行いました。昼食後、緑丘中学校を訪れた後、最後に軍艦島とも呼ばれる見附島を訪れ、長い一日を終えました。

アジアフォーラムin石川

2016アジアフォーラムin石川「石川・金沢のさらなる発展のために」が7月9日の午後、石川県青少年総合研修センターで開催されました。 開会式に当たりアジアフォーラムin石川実行委員会委員長紐野義昭氏。引き続き公益財団法人JAL財団 山口順一常務理事、日本航空代表取締役専務執行役員 大川順子氏、、石川県観光戦略推進部次長 良沢和俊氏、金沢市市長公室国際交流課課長中村弘志氏がそれぞれ挨拶を行いました。その次に、スカラー達が7月1日からのフィールドワークとグループワークの成果を発表しました。

国際交流まつり

7月9日夜、スカラー、地元学生、ホストファミリー、地元関係者の皆さんが交流する「国際交流まつり」をアジアフォーラムin石川の終了に続いて開催しました。地元の和太鼓チームによる演奏や、民族衣装を着用したスカラーたちによる民俗芸能の披露などで会場が大きく盛り上がりました。この国際交流まつりは地元金沢の学生とスカラー達が一緒に過ごす最後の機会となったため、別れを惜しみ、会場のあちこちで記念写真を撮る姿が見られました。

鉄道博物館

7月13日(水曜日)、日本経済を支える重要なインフラである鉄道に関する知識を深めるため、東日本鉄道文化財団のご協力を頂き、埼玉県さいたま市の「鉄道博物館」を見学しました。博物館ではシュミレーターによる運転士体験や現役を引退した数多くの車両に乗車するなどの体験をしたほか、博物館のスタッフの方々による日本の鉄道の歴史等に関する大変丁寧なご説明を頂き、安全性と正確性を世界に誇る鉄道の知識を深める貴重な体験をしました。

1986年参加者との交流会

7月15日、30年前、1986年に当プログラムに参加したスカラー有志23人が、日本観光を兼ねて東京を訪れました。当時の様子が伝わるビデオ映像を観たり、今年のスカラーとグループに分かれて懇親を深め、当時の懐かしいエピソードや、JALスカラシップがその後の人生に与えた影響などを多くのスカラーOB/OGの皆さんが今年のスカラーに語りかけてくれました。30年前の自分達、30年後の自分達を見る思いで、話が弾み、非常に密度の濃い時間が会場に流れていました。

学生セッション(クロージングセミナー・公開発表会)

7月16日土曜日午後、「外国人学生による発表会 「アジアの未来予想図」が、野村不動産天王洲ビルの「ウィングホール」にて開催された。ホストファミリー、前半プログラムに参加した日本人学生や、去年度プログラム参加者など多くの皆さんが来場いただきました。
「アジアの未来予想図」とは何かについて、一生懸命考え、日本人学生と議論をし、さらに深く掘り下げることでアジアに対する理解を深めつつまとめた様々な国と地域から来た、様々な背景を持つスカラーたちの色彩豊かな発表が行われました。

ホームステイ

日本人の生活習慣や行動様式などを体験し、日本に対する理解を深めることを目的とするプログラムです。今回、石川では17のボランティア家族により、また 東京では22のJALグループの社員及びOG/OBの家族等により、ホストファミリーとしてのご協力をいただきました。

修了式、フェアウエルパーティ

7月18日(月)の夕刻、3週間の濃密な時間を共に過ごしたスカラーたちは、野村不動産天王洲ビル ウィングホールにて修了式・フェアウェルパーティーに臨みました。会場にはJAL財団理事長の大西賢をはじめ、ホストファミリー、東京プログラムに参加した日本人学生たち、JAL財団の関係者なども参集しました。スカラーたちは大西理事長から修了証書を手渡され、記念撮影を行った後、今回のスカラシッププログラムの振り返りビデオを見て、一人ひとりが最後のスピーチを行い、涙を流し、別れを惜しみ、再会を誓いました。

主催:
公益財団法人JAL財団
協力:
アジアフォーラムin石川実行委員会、公益財団法人東日本鉄道文化財団
特定非営利活動法人アイセック・ジャパン東京大学委員会、国際交流基金
後援:
国土交通省、外務省、文部科学省、石川県、金沢市、白山市
協賛:
日本航空株式会社
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