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活動紹介:地球人育成プログラム 外国人学生に対する研修プログラム
JAL折り紙ヒコーキ教室研修レポートハノイ貿易大学 レー ティ フオン クイ
7月と8月にJAL折り紙ヒコーキ教室の指導に2回参加した。第1回は奈良にある光明寺で、第2回は経済産業省で行われた。このJAL折り紙ヒコーキ教室は、子どもたちに紙ヒコーキの折り方を教えるという内容の教室である。親子や友達同士でコミュニケーションを取りながら遊ぶことの楽しさを実感していただくワークショップイベントである。このプログラムを通じて、有意義なことができると感じ、ぜひ参加したいと思った。
参加する日の前に、JAL折り紙ヒコーキ教室の担当者であるヒコぽんが直接紙ヒコーキの折り方を指導してくださり、とてもありがたかった。紙ヒコーキをきれいに折るために、様々なポイントとコツを詳しく教えていただいた。そして、美しい折り方だけではなく、調整方法と飛ばし方も重要だということを学んだ。紙ヒコーキを折るのは簡単そうに見えるが、実際に試してみると、思ったより微細な技術が要求された。特に、折り紙ヒコーキ教室の指導者になるために、指導員資格を取得する必要があることに驚いた。このような資格は初めて聞くものであり、魅力的な資格だと感じたので、チャンスがあったら取得したいと思った。
最初の教室が行われた光明寺は、奈良県大淀町に位置しており、大阪阿部野橋駅から下市口駅までの移動中、景色は次第に賑やかな都市から自然に溢れる森の中へ変わっていった。心も徐々に落ち着いてきた。ヒコぽんによると、お寺での教室は珍しく、教室が終わった後で一泊お寺に泊まることができるということで、私はとてもわくわくした。
光明寺は555年前に建立された歴史的なお寺であり、到着した瞬間にその歴史を感じることができた。当日はJALの色々な部署から来たスタッフ11人が参加した。過去に何度か教室に参加した経験のある方や、私のように初めて参加する人も混ざっていた。まったく知らない方ばかりだったが、皆が優しく声をかけてくれて、私を安心させてくれた。
今回の紙ヒコーキ教室は、光明寺が催す「こどもまつり」の一環として本堂で開催された。最初に、教室の配置を整えたり、横断幕を掲げたり、JALのポスターを貼ったり、机に賞品のヒコーキを並べたりした。準備が終わった後で一緒に昼食を食べて、メンバー同士で挨拶を交わした。その後、皆は客室乗務員や整備士、グランドハンドリングスタッフなど、自分たちの職業の制服に着替えた。制服について尋ねると、彼らは誇り高い声で詳しく説明してくださった。皆は格好良く、自分たちの仕事を愛している様子が伝わってきた。
教室の開会式は、お祭りの実行委員会の役員の挨拶から始まった。彼は最近子どもたちの遊び場が減ってしまった現状に触れ、子どもたちが楽しむ場所を提供したいという崇高な願いを述べた。その願いに共感し、自分も全力で取り組まなければならないと強く感じた。
それから、大淀町のマスコットキャラクターである「よどりちゃん」が登場した。初めて日本のマスコットを間近で見る経験で、子どもたちに負けないくらい私自身も興奮した。みんなでじゃんけんゲームをしたとき、よどりちゃんは手がチョキを作ることができなかったため、両手を合わせてチョキを表現した。その姿は本当に可愛かった。
最初の挨拶では、参加者の皆さんにベトナム語で「こんにちは」と「ありがとう」を教えた。発音が難しいが、子どもたちと両親は積極的に繰り返し言ってくださって、本当に嬉しかった。日本の地方に住んでいる子どもたちに東南アジアにベトナムという国があることや、このような言語が存在することを伝えることができて、何よりも幸せな瞬間だった。
それから、「いかヒコーキ」の折り方を参加者に指導した。この際、私の役割は折り紙ヒコーキ用紙を配布し、メイン指導員の動きに沿って参加者の近くで指導にあたることであった。いかヒコーキが完成した後、試し投げが2回行われた。まだ正式に競技会に入っていなかったのに、子どもたちは本気で投げる姿勢を見せてくれた。
それから、外に移動して、競技会を始めた。子どもたちを学年に合わせグループを分けた。大人の方々も含めて、皆が一緒に大きな声で「3・2・1…GO!」と声をかけて、グループごとに一斉に紙ヒコーキを投げた。紙ヒコーキは皆の笑い声とともに飛んでいった。一番遠くまで飛ばした人は表彰式でよどりちゃんにメダルと賞品を貰った。
私たちは昼から午後まで、休むことなく折り紙ヒコーキ教室を実行したが、誰も疲れを感じなかった。子どもたちを楽しませるのは仕事ではなく、むしろ一緒に遊んでいるような感覚だった。
教室の後、みんなが親しくなったため、午後の懇親会を盛り上がった雰囲気で過ごした。夜はお寺に泊らせていただいた。疲れているからなのか、お寺で寝るのは穏やかな心持ちだからなのかわからないが、良い睡眠が得られた。翌朝、住職さんのご案内でお勤めに参加させていただき、鐘を叩き、特別な御朱印をいただいた。非常に貴重な体験となった。住職さんは歌も絵も上手くできる才能があり、光明寺で様々な活動を実行する力も持っている方である。私は彼女のことを非常に尊敬している。
最初の折り紙ヒコーキ教室から2週間後、経済産業省で行われた教室にも参加した。以前に経済産業省のインターンシッププログラムに参加した先輩がいたため、経済産業省についてはある程度知っていた。
今回の教室は初回とは少し異なる形式だった。前回は特定の時間帯と定員を設定し、メイン指導者が全参加者に折り方を教える形だったが、今回は随時指導を行うスタイルで、全ての指導者が自分の担当する参加者のグループを最初から最後まで案内する形で行われた。初めは非常に自信がなくて心配だったが、幸いなことに最初と2回目はJALスタッフが隣でサポートしてくれたため、自分の役割を果たすことができた。3回目からは慣れてきたので、一人で指導させていただいた。参加者は私が外国人であることを知ってから、ベトナムのことや現在の仕事について質問し、励ましの言葉もかけてくれた。皆の歓迎と関心の姿勢に非常に感動した。
当日は参加者が多く、何回指導したか忘れるほど賑やかだった。しかし、印象に残ったのは子どもたちの笑顔と家族からの「ありがとうございます」という感謝の言葉だった。家族の絆を少しでも繋げることができただけでも、貢献したという満足感が心に満ちた。
JAL折り紙ヒコーキ教室の2日間は充実した気持ちで終わった。JALスタッフは、それぞれの部署や支店から集まりながらも、共通の目的のために一堂に会し、新たな人々と出会い、新しいことを体験する機会を得ることができた。これは皆がしばしば「縁」と称するものではないだろうか。各自の仕事について話す中で、JALグループを形成するためには多くの人々の協力と取り組みが不可欠であることを認識した。そして、JALスタッフがお互いに支え合いながら、真面目に仕事に取り組み、子どもたちの幸福のために自身の休暇を惜しまず使っていることは、非常に素晴らしいことだと思った。私は今後、JAL財団スタッフとして必要とされるスキルや態度について意識を向け、出会った人々とJALスタッフの姿勢から学び、貢献意識を深めていきたいと心から思った。