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活動紹介:地球人育成プログラム 外国人学生に対する研修プログラム
松山・俳句甲子園でのプロモーション活動インドネシア大学 アシラ・ムティア・リスキー
松山は俳句の町として広く知られています。その理由のひとつは、毎年8月に「俳句甲子園」というイベントが開催されているからです。俳句は季語を用いた 5-7-5 の定型で作られ、日本の伝統的な詩歌「短歌」と深い関わりを持っている世界で一番短い詩歌です。
俳句甲子園とは、日本全国の高等学校から代表チームが集まり競い合う俳句大会であり、各チームは同一高校の生徒5名で構成されます。大会では、生徒たちが自作の俳句を発表し、表現力や詩作の力を競い合うだけでなく、相手チームの俳句について意見を交わし、鑑賞し合い、評価することにも特色があります。生徒たちは、俳句の語彙や表現について意見を述べ合い、句の情景を想像し、作品の意味を考えることで、互いの俳句を理解し合う貴重な機会を得ています。
本イベントは、俳句に興味がある人々が集い、交流する貴重な機会となっています。子どもから大人まで、幅広い世代の俳句愛好者が俳句甲子園の観戦に訪れます。JALは俳句甲子園に協賛しています。この機会はJAL財団にとって、世界中の子供たち向けの俳句コンテストである「世界こどもハイクコンテスト」を広く紹介できる場となりました。
JAL財団は「第19回世界こどもハイクコンテスト」を開催するにあたり、「第28回俳句甲子園」の会場内に特設のプロモーションブースを設置しました。来場者に関心を持っていただくために、ブース内はバナーや絵葉書、JALのチラシなどの各種プロモーション素材で飾られました。また、JALが現在行っているイベントやプログラムを紹介するコマーシャル動画も上映されました。来場者には本コンテストのチラシや絵葉書が配布され、特にお子様やお孫様を本プログラムに応募させたいと考える方々にご案内を行いました。さらに、会場の状況を踏まえて、来場者が過去の応募作品やこれまでの世界こどもハイクコンテストの実績を簡単に閲覧できるよう、ブースのレイアウトを工夫しました。これにより、特に潜在的な参加者に本コンテストの魅力を直接伝え、参加への意欲を高めることに注力しました。
初日のプロモーション活動は、大街道商店街にて開催されました。この日のプロモーションは、俳句甲子園の予選リーグ・予選トーナメントと同じ時間に行われたため、多くの来場者で賑わう中での活動となりました。大街道商店街は、コンビニをはじめ、飲食店やおしゃれなカフェ、お餅やプリンと果物を使ったデザートのお店など、特色のある菓子類を販売する魅力的なお店が並ぶ活気のあるエリアです。朝の時間帯には、焼きたてのパンの香りが漂い、訪れる人々を楽しませていました。
商店街の正面入口には「坊っちゃん列車」の停留所があり、現在はオレンジ色の近代的な路面電車と、昔の汽車に似せた「坊っちゃん列車」の二種類の電車が運行しています。初日には偶然、このユニークな坊っちゃん列車を見ることができ、松山市の魅力が特別な光景の一つとして印象に残りました。
このように、大街道商店街は松山の活気ある雰囲気を直接感じられる場所です。この賑わいの中で実施されたJAL財団のプロモーション活動は、さらに明るい雰囲気となり、多くの人に知ってもらう良い機会になりました。
俳句甲子園会場でのプロモーション活動に加え、私はJAL財団世界こどもハイクコンテストの担当者とJAL松山支店の方と一緒に「坂の上の雲ミュージアム」内に位置する児童図書館「こども本の森 松山」を訪問しました。「こども本の森 松山」は、日本を代表する建築家の一人で、独自の感性をもって庭園や建築を手掛けてきた安藤忠雄氏によって設計された施設です。
「坂の上の雲ミュージアム」自体は、2004年12月22日に着工し、2006年11月30日に竣工、2007年4月に開館しました。「坂の上の雲ミュージアム」は城山や松山市中心部を望む立地にあり、松山城や萬翠荘などの周りの環境に合わせながら、来館者が自然に松山城の歴史や緑豊かな景観を感じられるように設計されています。
その敷地内に建設された「こども本の森 松山」も、安藤忠雄氏の設計によるものです。この児童図書館は、子どもたちが多様な本と出会い、読書を楽しみ、本を楽しみ、本から新しい発見をしてほしいということを目指して建てられました。本を読むことで、たくさんのことを知り、自分が何をしたいのかを考え、未来への夢や希望、想像をふくらませてほしくて、『坂の上の雲』の主人公たちのように、迷ったり悩んだりしながら、いろいろなことにチャレンジして、「なりたい自分」を見つけてほしいという希望もあります。
JAL財団は子どもたちのより良い未来の実現を支援する取り組みの一環として、児童図書館「こども本の森 松山」へ2冊の本を寄贈しました。寄贈した本は『まちのうた』と『あさのうた』の2冊です。
『まちのうた』には、「この『地球』の希望の光」と題された、俳句と都市に関する前書きが収録されています。この前書きは「坂の上の雲ミュージアム」の設計者である建築家・安藤忠雄氏によって執筆されたものです。一方、『あさのうた』には「俳句で世界がつながれる」と題された前書きも収録されています。この前書きは俳句集団「いつき組」組長であり著名な俳句指導者の夏井いつき先生によって執筆されています。
本の中には、これまでに開催された「世界こどもハイクコンテスト」で子どもたちが創作した俳句と、その俳句をもとに描かれたイラスト作品が収録されています。各国の子どもたちの表現を一冊にまとめることで、俳句の魅力をより多くの読者に伝えるとともに、子どもたちが俳句を創作する楽しさを見出すきっかけとなることが期待されます。
さらに、この本は、俳句という日本文化が国境を越えて子どもたちを結び付けることを示しています。異なる国や地域に暮らす子どもたちが、同じテーマのもと、それぞれの言語で俳句を詠むことで、人と人をはじめ、国と国とをつなぐ新たな関係性が生まれます。こうしたつながりを通じて、多様性に彩られた人間同士の関係を子どもたちが実感できることを願っています。
また、「坂の上の雲ミュージアム」訪問の際には、ちょうど俳句と松山のつながりというテーマで特別イベントが開催されていました。このイベントでは、「みきゃん」という松山市のマスコットが描かれた紙を使って、誰でも自由に俳句を書いたり、絵を描いたりして、オリジナルの缶バッジを無料で作成でき、私も「みきゃん」の紙を用いて缶バッジを一つ作りました。缶バッジには自分が作った俳句を書き、その隣に小さいみかんも描きました。
その後、「坂の上の雲ミュージアム」を後にして再び大街道商店街へ戻り、俳句甲子園の試合を観戦する機会をいただきました。試合は非常に白熱しており、生徒たちが途切れることなく情熱を込めて意見や見解を述べ合う様子は大変印象的でした。俳句に情熱を注ぐ高校生たちの真剣な姿は大変魅力的であり、観戦していてもどのチームが勝ち進むのか予測できないほど、接戦が繰り広げられていました。
この日には、松山市民会館にて俳句甲子園の決勝リーグと決勝戦が開催されました。前日とは異なり、本日はJAL財団のブースが屋内に設置されました。ブースでは、また絵葉書とバナーやチラシなど、各種プロモーション素材を飾りました。会場の入口付近のスペースには、前日に生徒たちが披露した俳句作品が展示され、感動的な景色でした。当日は俳句甲子園を観戦する来場者が一層多く、決勝戦のホールはほぼ満席となっていました。朝から出場を控えた高校生たちは、前日以上に緊張した様子を見せていました。決勝リーグ・決勝戦は熱気に包まれ、日本各地から集まった強豪校が互いに競い合い、優勝を目指して情熱的な戦いを繰り広げました。
また、この日の会場はさまざまなイベントが行われていたため、より多くの来場者で賑わっていました。俳句甲子園のメインイベントに加え、会場内には抹茶体験のコーナーが設けられ、専門の方が点てた本格的な抹茶と一緒に和菓子を味わうことができました。和菓子は抹茶体験コーナーの隣で販売もされていました。
さらに、会場の地下フロアでは俳句に関連する本の販売が行われており、俳句を愛する多くの参加者で熱気に包まれていました。本販売エリアの外には、フードトラックや小規模店舗が並び、来場者は美味しいグルメを楽しむことができました。また、昼から夕方にかけては「俳句教室」も開催され、多くの親子連れが参加し、和やかな雰囲気の中で俳句を学ぶ姿が見られました。
JAL財団は、「第19回世界子供ハイクコンテスト」に関する多くの情報を、特に俳句教室の参加者に伝えることができました。長年俳句を詠んでこられた保護者の方々もブースを訪れ、これまでの「世界こどもハイクコンテスト」の作品をご覧になりながら、笑顔を見せてくださいました。また、俳句教室を終えた子供たちも保護者の方と一緒にJAL財団のブースを訪れました。コンテストの案内を見て、笑顔を浮かべる子供たちの表情はとても印象的でした。子供たちは「今年のコンテストにぜひ参加したい!」と元気いっぱいに話しました。私にとって、その姿が強く心に残りました。
俳句甲子園の閉会式と表彰式では、JAL松山支店長とJAL財団の担当者から、優勝チームに賞品が渡されました。」JALの松山支店からは、JAL国内線航空券7枚が贈られ、JAL財団からは図書カード、地球歳時記(世界こどもハイクコンテスト作品集)、手ぬぐい、絵葉書セットを含む「JAL財団セット」が贈られました。松山の「第28回俳句甲子園」はこのように盛大に幕を閉じました。閉会式の会場は、喜びと感動に包まれ、大変華やかな雰囲気となりました。
この日は、松山市役所および「子規記念博物館」を訪問しました。JAL財団は松山市の子規記念博物館とも連携し、「第19回世界こどもハイクコンテスト」のプロモーション活動を行いました。
松山市立子規記念博物館は、正岡子規の世界を通じて、松山や文学に親しみ、理解を深めてもらうことを目的に設立された文学系の博物館です。現在は、市民にとっての知的レクリエーションの場、学校の課外学習の場、研究者の研究拠点、さらには観光客のビジターセンターとして広く利用されています。
展示会の入場券販売所前には、JAL財団による特別展示スペースが設けられ、過去の「世界こどもハイクコンテスト」の作品を紹介するバナーや各種案内が掲示されました。また、来場者の方々には、これらの作品が印刷された絵葉書も配布されました。
この日で、第19回世界こどもハイクコンテストの松山でのプロモーション活動が無事に終了しました。今回のインターンシップ期間中に初めて地方でのプロモーション活動に参加させていただきました。来場者対応や広報活動、さらにはブース準備に至るまで、JAL財団の丁寧な取り組み方から多くを学ぶことができました。
また、俳句甲子園を実際に現地で見学できたことも、大変貴重な経験となりました。私は以前から俳句に強い関心を持っており、特に季語の使い方を学ぶ時や俳句を詠む時に楽しさを感じています。ここから、俳句の力の強さを実感しました。俳句は人々をつなぎ、一つにすることができるのだと感じています。俳句は、一つの言葉から多様な解釈や視点が広がっていく点が非常に魅力的だと思います。
今回も、貴重な機会をいただいたJAL財団の皆さまに心より感謝申し上げます。